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2012年7月

2012年7月30日 (月)

HOPE Enterprise

雨季にできること、ということで、
HOPE Enterpriseという施設を訪れました。

ここは、
ストリートチルドレンや、小さな子供のいる母親たちに、
ご飯を出している施設です。

朝は子供たち。
今日は50人くらい。ご飯は、パンとバナナと牛乳でした。

昼は母親とその子供たち。
今日は300人くらい。インジェラと豆のシチューでした。

系列の施設がいくつかあるようで、違う場所では、
男性だけ700人くらいにご飯を出しているそうです。

街で見かける
靴磨きの少年や、物乞いをしている母子、
ガムを売ると見せかけてスリを働く子供たち。

彼らは、ここに、ご飯を求めて来ています。
ご飯の配られる随分前から来始め、待っています。
この施設に来ている間は、普段の仕事(?)の顔は見せず、
話をしたり、子供たちは遊んだりしています。

私は普段、子供と触れ合う機会がないのですが、
現地訓練のホームステイ先で一緒に遊んだ子供たちを思い出しました。
今日会った子供たちは、彼らと変わらないように見えました。

彼らは、ご飯が終わるとすぐ施設を後にして、自分たちの場所へ帰って行きます。

この施設では教育は何もしていないのですが、
子供たちの中から、何人か選ばれ、
学校に通ったり、職業訓練を受けたりすることもあるようです。

この先、彼らはどうしていくんだろう?
街で見かける度に、自分にはどうしようもないとわかっていても
思ってしまう疑問でした。

この施設に来たからと言って、その疑問が解決するわけではありません。
が、どうしても来たい場所でした。

今日は、メインはご飯を配る手伝いをして、
それ以外には、ちょっと子供たちと遊んだり話したりしただけでした。
次に行った時は、お母さんたちと、もっと話をしたいと思いました。

2012年7月28日 (土)

再会

昨年のいまごろ、私は日本でアムハラ語教室に通ってました。

過去のエチオピア協力隊隊員が、東京でアムハラ語教室を開いて、
短い間でしたけど、その教室に通ってました。

同じ時期に教室に通われてた方が、アジスアベバに来ていて、久しぶりにお会いしました。
エチオピアで革製品を作って、日本で販売するビジネスをしています。
とってもエネルギッシュな方です。

自分も頑張ろう~、と元気をいただきました。

会社のホームページです。
http://www.anduamet.com/

とっても皮の質がいいんだそうです。
羊の皮で作られた製品はとっても柔らかい手触りで、皮製品のイメージが全く変わりました。

2012年7月25日 (水)

発展=幸せ?

興味深いURLを教えてもらいました。

リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ:ムヒカ大統領のスピーチ (日本語版)

このURLでは、
世界全体が「現在の先進国を真似て」発展することが、
本当にその国の国民にとって幸せなのか?を問うています。

世界全体が経済的に発展し続けることは、理論的に可能なのか?
といつも疑問に思っていました。
(経済には詳しくないので、その設問自体が妥当なのか、よくわかりません(汗)

ですが、このスピーチを読んで、「発展する」と一口に言っても
いろいろな観点があるんだなぁ、と感じました。

2012年7月23日 (月)

傘が戻ってきました

ドミの近くにカフェがあります。チーズケーキがおいしいんだそうです。
(まだ食べたことないです)

そのカフェでお茶をしました。
帰りのミニバスに乗った時、折り畳み傘を持っていないことに気づきました。

たぶんカフェに忘れたんだろうなー、と思いつつ、取りに戻るのも面倒に思えて、
傘はあきらめました。

翌日の朝、ダメ元で、カフェに行きました。

「昨日、ここに傘忘れたんだけど・・・」
「これ?本当にあなたの?」
「そう!それ!ピアッサで買った。Made in Chinaで」
「いくらだったの?」
「○○ブルで・・・」
「あっらー、高かったわね!はい、どうぞ。」
「バタム、アムセグナッロー!」
「チップは?(笑)」

チップは冗談だったんですが、傘を取り置いてくれてました!感謝です!

エチオピアでは、学校で机の上に何気なく置いておいたペンがなくなるのが当たり前。
傘が戻ってくるとは思ってもみませんでした。

うーん、傘が返ってくることもあるのね。
ほんっとうに驚きでした。

2012年7月22日 (日)

次長の送別会

私たちがエチオピアに来た時からお世話になっている、
JICA事務所の次長が日本に帰国されることになり、
今日はドミで送別会がありました。

隊員による出し物もあり、お腹がよじれるまで笑いました。
私は見る側専門。

次長は、みんなの頼れるアニキなんだな、てのを改めて思いました。
本当にお世話になりました!

2012年7月21日 (土)

首相が病気

エチオピアのメレス首相が病気だそうです。
57歳。病気の種類は発表されていません。

先週末エチオピアでAUサミットが開かれたのに、
首相が出席しなかったため、発覚したようです。

今は退院して療養中だと発表されていますが、
野党は違うんじゃないかと言ってるようです。
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/africaandindianocean/ethiopia/9409417/Meles-Zenawi-Ethiopian-prime-minister-critical-in-Brussels-hospital.html

↑の記事では「Mr.Zenawi」と呼ばれていますが、
エチオピアではFirst Nameで「Mr. Meles」と呼ぶのが普通なので、
「へ?誰それ?」と一瞬思ってしまいました。
First Nameを呼ぶのが普通なのは、Last Nameはお父さんの名前だからです。

エチオピアは民主主義の国ですが、
一人の人間が20年も首相を務められる国でもあります。

そんな国で、もしも首相が引退するとなったとき、
混乱がなければいいのですが。

同僚と久しぶりに会った

久しぶりに学校での活動のことについて書きます。

2週間ぶりに同僚と会いました。
雨季の過ごし方と次年度(9月中旬始まり)に何するか、について話をするためです。
同僚は、雨季は週末しか時間がとれず、土日にしか話ができないのです。

活動計画の立て方は、一人で計画立ててから協力者を募って・・・というよりは、
この同僚と、何がこの学校にとって良いか?という議論をしながら計画を立てて行こうと思っています。

話を進めていくのに、ここまで大きな苦労はないです。
この同僚は、ボランティアの受け入れの意味について、自分なりの考えを持っていて、
それが私の考えとほぼ同じだからです。

 ボランティアを一人の先生として使うと、教師一人分の給料が浮いて、
 短期的には学校はうれしいかもしれない。でも、来年度末にはKは日本へ帰ってしまう。
 そのとき、一人の先生として扱っていた場合、学校には何が残るの?何も残らない!
 次の一年間は、Kの持っている知識を他の先生に移転することに集中するべきよ!
 それが、日本から来ているボランティアがこの学校に残せる「価値」よ!
 そういう風にね、校長に訴えておいたから。
 次年度はKの持つクラスはないか、あっても一クラスのはずよw

「次年度の私の活動について話をしたいんだけど」と言っただけで、
上記の内容を、ばーーーーーっと話してくれました。
私の話すことは何もありません(笑)

どうして同僚がこういう考えを持つに至ったかというと、
これまでこの学校で受け入れた二人のボランティアを見ていて、
「一先生としてボランティアを使うのはもったいない」と感じていたからだそうです。

(これまでのボランティアの方が、どういう方針で活動されていたかはわからないので、
 あくまで、この同僚の感じ方です)

これって、何人目かのボランティアである、ということのメリットの部分かなぁ、と思いました。

さきほど、「大きな苦労はない」と書きましたが、小さな苦労はいっぱいあります。
時間と約束に関する感覚の違いです。先のことについて詳細を考え始めるのが遅い、というのもあります。
私の感覚からすると、さっさと計画を立てて早く始めようよ!とついつい思ってしまいます。

それでも、大分こちらの感覚に慣れてきました。
(それでいいかどうかは別の話ですが!)

雨が激しく降ってたら、やむまで30分でも当たり前のように待てます。
会う約束をしていても、都合が悪くなったら、簡単に電話で日程変更をお願いしちゃいます。
30分くらい待ち合わせ相手が遅れても平気です。時間の潰し方が上手くなりました。
何日か前に会う約束をしたら、当日、相手が家を出るくらいの時間に電話をして、今日来るよね?と確認するのに気が引けなくなりました。
そのことは1か月後に考え始めましょう、と言われても理由もなく不安に思ったりしなくなりました。
できることは予めやるけど、できないことはできないので仕方ないです。

雨季休み中は、1週間に1回くらい会って、同僚の知識向上に協力することにしました。
平たく言うと、同僚の技術的な質問に答えまくります(笑)
技術的な問題にぶち当たった時に、どういう風な解き方をするか、というのを見せることで、
こういう仕事の仕方があるのか、と思ってくれればなぁ、と思っています。

次年度の計画については、学校の設備や授業の方針等がどうなるのか、今はわからないので、
雨季中にできることはない、という結論になりました。

次年度のことを年度が始まってから考える、というのは遅いんじゃない?と思ってしまいますが、
毎年こうだというので、今年はそれに則ってやってみることにします。
インターネットが入るという噂もありますが、それだって新年度までに工事が終わるかどうかわからないしね。

学校での活動の当面の方針が決まって、やる気が出てきましたhappy01

2012年7月20日 (金)

学校向け教育番組の撮影

エチオピアの理数科教師の隊員が、高校向けの教育番組を作っています。

内容は、いろんな理数科の実験をする様子を見せる、というもの。
これを見れば、学校に実験器具がなくても、
生徒たちが実際の実験を見れるというわけです。

エチオピアの高校にはプラズマシステム、という中央からの番組配布システムがあります。
中央からスケジュールに従って流される番組を、
高校の各教室に配置された大きなプラズマテレビで放送します。
そして、これが授業なんです。

隊員が作っている実験番組は、授業ではないので、
授業の合間の休憩時間や昼休みに流すんだそうです。

ちなみに、プラズマで流す授業は南アフリカで制作されたものを輸入しているとか。
自国の教育教材を、まるごと外国から買っていることに、とっっっっても驚きました。

今日は、隊員が作っている実験番組の撮影があるというので、
見学させてもらいにいきました。

撮影スタジオは、教育省?の建物の中にありました。
照明、テレビカメラ、調整室などひととおりのものが揃っています。
主な機材は、全部Panasonic製でした。

スタジオの入り口は防音扉じゃないし、天井からは雨漏りがして、
雨季特有の土砂降りになれば、雨の音がうるさいので撮影待ちになります。

そんな環境でも、ディレクターさんはアツい!

カメラ2台で、引きとアップを切り替えながらの撮影です。
 CAM1手元へ寄る!そう!いいね!
 ここで切り替え!
 そこじゃない!何やってんだ!ビンのラベルを映すんだ!
と言う感じで怒鳴っていました。
(アムハラ語なので、セリフは推測w)

教育番組の撮影でここまでアツくなるものなのねー。

今日の題材は「Food Testing」。
食品中に、グルコースやでんぷんがあることを確認する実験です。

タメにもなって、楽しい番組でした。

撮影風景。
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すぐ横にある調整室
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2012年7月19日 (木)

熱湯消毒

ここ2週間ほど、腕、足にノミ・ダニに噛まれた痕が多数あり、
かゆくてしかたありません。

何日かに1回、ばばっと噛まれて、かゆみが続き、
また数日たって、噛まれる、の繰り返し。

噛まれたたびに、来ていた服は洗濯へ。
噛まれた付近は石鹸で洗い流します。

朝起きたときに、噛まれた痕が増えていたのは、
シーツか寝間着にノミ・ダニがついてたんでしょうね。
これも洗濯です。

昨日は、また派手に腫れたものが発見されました。
痛くはなく、ただかゆいだけなんですけどね。

「それって、もしかして南京虫なんじゃない・・・?」

という指摘を受け、シーツを熱湯消毒することにしました。

バケツに沸騰させたお湯を入れてシーツを突っ込む。
しばらく浸したあと、シーツを洗濯です。

明日の朝起きたときに、噛まれた痕が増えてないといいな~。

ちなみに、ネットで南京虫に噛まれた痕の写真を見てみました。
うーん、説明を読んでも、私の皮膚の状況とは違うようです。
よかったー。きっと南京虫じゃなくて、ただのダニかノミだ。

・・・。いや、全然うれしくなかった。

2012年7月17日 (火)

フィダル講座

隊員が先生となって、フィダル講座が実施されました。
フィダルとは、エチオピアの言語アムハラ語を書くための文字です。

この講座は、フィダルの手書きでの書き方を教えてくれるものです。

エチオピアでは日本でいう「習字」や「書き方」という授業はありません。
ということは、、、手書きの文字はどう書いても自由!ということ。

書き始める位置も、画数も、形すらも自由です。
他の文字と区別できればいいでしょってくらいに自由です。
つまり、手書きのフィダルと、印刷文字のフィダルは全然別物!ってことです。

ですが、なんとなく手書きの書き方傾向はあるみたいです。
それが最初は全くわからないので、フィダルを読めない・書けない!

そこで、この講座では、教える隊員自身の書きやすい書き順を教えてくれます。
日本語の「書き方」を小さい頃から身に付けてきている、同じ日本人が教えるので、
日本人にも書きやすい書き順な気がします。

フィダル講座は新隊員さん向けなんですが、
私が新隊員ころ(半年前)、たまたまこのフィダル講座が開かれなかったので、
今回、新隊員さんに交じって受けさせてもらいました。

基本形だけで、子音34個×母音7個=238文字あります。

先生役の隊員と一緒に、全部の文字を書いていきました。
ところどころ、文字の形や書き順の注意点を聞きながら。

自分ひとりだと、これでいいのかなぁ、これでちゃんと通じるのかなぁ、
と不安になってしまって、途中で投げてしまってたので、
先生と一緒にひととおりの文字をかけて良かったです!

2012年7月15日 (日)

スタディツアー

スタディツアーに参加したので、そのことについて書きます。
かなーり長文になってしまいましたので、覚悟して読んでください

エチオピア南部地域への一泊二日のスタディツアーに参加しました。
主催は「アフリカ理解プロジェクト」というNGOです。

南部地域と言っても、アジスアベバから270km程度なので、車で3、4時間くらいでしょうか。
訪問したのは、ナザレット、ファンターレ、メタハラという地域です。

そこで牧畜民の生活というものを、初めて詳しく知りました。

牧畜民は、広い土地を使って放牧している。
乾季の間、草を食べさせながら(草がなくなったら)移動していく。この間、全く雨は降らない。

雨季の直前が一番草が少なくなって苦しいとき。
川の近くで緑が比較的ある土地に移動して、放牧をする。
この土地はとても大切だけど、この時期にしか放牧しない。

農家は畑は雨季しか使われず、乾季には使っていない。
乾季には、牧畜民に畑の上に放牧してもらい、牛の糞を落としてもらい、
畑を肥えさせる、という共生もある。

放牧に使う土地は、牧畜民の所有する土地もあれば、そうでない土地もある。
これまでは問題なく土地を移動して放牧することができていた。

でも、状況が変わってきている。

政府や民間が広大な土地を買い上げてサトウキビ畑などの大規模農場にする。
どの土地を使うかを測量するのは、たいてい乾季なんだそう。
牧畜民は、乾季には川近くの緑豊かな土地では放牧をしていないため、
その土地は誰にも利用されていない土地に見える。
かくして、その土地は柵で囲まれ、放牧できない土地となる。

農家は雨季にしか農業をしなかったが、品種改良や新しい農業を取り入れることで
一年中、畑を使うことになる。
そうして、牧畜民は乾季の間に、畑に放牧することができなくなる。

放牧によりよい土地を求めて、これまでと違う場所へ移動しようとすると、
そこは既に誰かの土地であり、境界線問題が発生するため、移動することもできない。

牧畜民が所有している土地であっても、大規模農場を作るために政府に買い取られ、
別の場所へ移住せざるを得ないこともある。
すると、やはりそこも誰かの土地で、衝突が起こることになる。

加えて、政府は牧畜民に定住措置をとるようになっている。
(たくさんの草を求めて移動ができないので、飼える家畜の量が減るのでは)

こう書いてみると、踏んだり蹴ったり。
でも、これが現実なんだそうだ。

定住しているカラユの牧畜民の家。

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中にも入らせてもらった。中は意外と広く、居間、台所、寝所の3部屋に分かれている。

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このような牧畜民を支援するNGOがある。
彼らは、カラユ牧畜民の教育支援をしている。

家畜を市場に連れて行って売るときにごまかされないため。
家族の中から牧畜以外の収入を得ることができる人を育てるため、
子供が高等教育を受けられるようにするため。
牧畜民が自分たちの力で、自分たちの未来を切り開いていけるようにするため。

NGO主催の中学生を対象にしたエッセイコンテストを参観した。
中学校の敷地内で開かれていた。

日頃思っていることをエッセイとして書き、それを読み上げるというもの。
それとは別に演劇仕立てで、カラユ牧畜民の伝統的な衣装の説明や、生活様式の紹介をする。
親御さんたちも参観に来ており、学習発表会の様相となっている。

エッセイってどんなもの?と思う方。こちらをご覧ください。過去のエッセイの原稿があります。
http://africa-rikai.net/projects/essay_contest2_1stPrize.html

女子生徒による歓迎の歌と踊り。
歓迎なのにふてくされた表情だなー、と思ったら、
カラユ牧畜民の女性は人前で微笑みかけてはいけないんだそう。
媚びてることになるんだって。

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カラユ牧畜民の賢人が兄弟間の問題を解決する、という演劇。
なかなかの熱演です。感情豊かに身振り手振りで演じていました。

20120714_5041

スタディツアーに参加して別の方もおっしゃってましたが、
エチオピアに来て「演劇」というものに初めて触れました。

聞いたところによると、現在の政権になってから演劇というものは禁止(?)され、
ダンスや歌を見せる舞台はあるけれど、演劇の上演はない、というのが現状。

演劇やミュージカルが大好きな私は、そんなエチオピアの状況が残念でした。
でも、こうしたところで演劇が見られて、とても嬉しかったです。

☆☆☆

スタディツアーのもう一つのメインは、JICAの技術協力プロジェクトである
FRG(エチオピア農民研究グループを通じた適正技術開発・普及計画)です。
http://www.jica.go.jp/project/ethiopia/001/index.html

エチオピアには、農業の「研究員」と「農業普及員」そして「農民」がいます。

構造としては、
 研究員は農業の課題に応じた研究を行い、
 農業普及員が研究成果を農民へ普及し、
 収穫量が上がる/農民の収入が上がる、
ということになっています。

ですが、もちろんそう簡単には行きません。

研究員は、研究することには熱心だけれども、論文を書くことが本務で、
成果を普及させることそのものには熱心ではない。
農業普及員は、農民へ普及するための教材がないので、どう農民に教えればよいのかわからない。
農民から見れば、農業普及員は役に立つ情報をくれない。今までどおりのやり方でやる。

そして、研究はされども現場の農民まで届かない、という現状があるんだそうです。
日本で「研究」と名の付く職種だった自分にも、身に覚えのある構図です。

このプロジェクトでは、とっても平たく言うと、
研究員に、農民に役に立つ研究というものを実際に経験してもらい、
それをモチベーションに、また役に立つ研究をやろうと思ってもらう、
というのを目的にしているんだそうです。

どうするか。
農民に役に立ちそうな研究を選び、それをがっつり農民、農業普及員と組んで、実際に適用してみる、というものです。
そして、上手く行かなければ、なぜ上手く行かないのか、農民が望んでいることは何か、というのを探っていくんだそうです。
最後の仕上げは、上手く行ったことを普及用の教材としてまとめ、農業普及員がそれを使って別の農家へ普及していくこと。
普及するときには、既に上手くいった農家の方が成功例として、やり方を説明することもあるんだそうです。

それぞれの適用で大事なことは、
エチオピア全体を良くする、というような大きなことをやるのではなく、
特定の農家・地域の役に立つ研究にすること、
そして、初めから普及用の教材を作ることを念頭に置いて進めて行く、
ことなんだそうです。

スタディツアーでは、研究を行っている農業試験センターと、
このプロジェクトから支援を受けた農家の見学に行きました。

農家さんは、このプロジェクトに感謝していること、収入が増えたことを語ってくれました。
そして、支援を受けて、今の収入源となっている畑や家畜を見せてくれました。

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種子を育てて、それを売っています。質のいい種子は高く売れ、信用もあるんだそうです。

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JICAとは別のプロジェクトで日本で研修を受けたんだそうです。
そのときに学習した、小さな土地でもいろんな種類の木を育てられる、ということを実践して、
パパイヤやコーヒーの木、いろんなものを植えています。
一種類だけだと、収穫時期が年1回になってしまいますが、いろんな種類の木を植えることで、
一年を通して、売るものがあり、現金収入を得られるんだそうです。
場所的には、完全に「裏庭」なんですが、この小ささでも収入が得られるとはちょっと驚きでした。

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外国産の牛と上手くかけあわせることで、必ずよい乳牛ができる、という研究があるんだそうです。
それを実践して生まれた牛です。

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これで収入があがり、今まで藁ぶきのきのこ型のおうちだったのが、
土壁のトタン屋根のおうちを建てることができたんだそうです。
そして、子供たちを大学へやることもできたんだそうです。

上手く行った農家さんばっかりではないと思いますが、こういう農家さんがいるということは、
研究員から見ても、モチベーションの上がることだろうな、と思います。

せっかく、エチオピア人による良い研究があるのだから、
エチオピア人の手でエチオピアの農家の収入を上げることにつながって行けばいいなと思いました。

☆☆☆

スタディツアーに参加して思ったことは、実際の現場を見てみなくちゃ、実感できないということです。

ツアーに参加する前は、「牧畜民は困難な状態に置かれている」という言葉を見ただけでは、
具体的なことは何も想像できませんでした。
でも、実際にカラユ牧畜民の住む地域や住まいを拝見し、エッセイコンテストを見て、
スタディツアー主催者の方から、詳細な説明をいただいたことで、
以前よりは具体的に「困難さ」を想像できるようになったと感じます。

それから、エチオピア国内の問題も、私たち日本人に関係があるんだということを知りました。

「世界はつながってるから、どこかの国の問題は回りまわって私たちの国にも影響がある」
というのは頭ではわかっていましたが、実感がありませんでした。

以前、植物性代替燃料がもてはやされたことがありました。
エチオピアの農業試験センターでは、燃料となる植物の研究を行ったそうです。
ですが、植物性代替燃料は普及しませんでした。そのため、その植物の研究は現在は行われていません。
でも、その時に植えられた木はそのまま残っていました。

上手く言えませんが、その木を見て、世界はつながってるんだ、と実感しました。

このスタディツアーは、想像することしかできなかった事柄に、
実感を付け加えてくれるものになりました。

2012年7月13日 (金)

エチオピア来て半年

もう半年経ったのか、という思いです。
最初の1, 2か月は長く感じたけど、そこからは速かったです。

何か役に立ちたいと思って来たこのエチオピア。

今は、その時の思いそのままではなく、
実際に来て住んでみて、同僚と一緒に仕事して、NGOの活動を垣間見て、
運動して汗かいて、他の隊員の職場見学して、本を読みまくって、他の場所を訪れて新たな発見があって、
また新たな思いもでてきています。

後悔しないような活動をしていきたい、と思います。

先輩の職場見学(生産性向上センター)

革職人の先輩の職場をお邪魔しました。

生産性向上センターというところで、政府系の職業訓練施設です。
いろいろな分野があります。先輩の配属先は革製品の作り方を教えるところです。

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コースの長さは2週間。
この間に、皮をミシンで縫う縫い方、印をつけて切る、針と糸で縫い合わせる、
などなどを習得するんだそうです。

ミシンを一針一針、ゆっくり運針する練習は、私もやらせてもらいました。むずかしい!
足のペダルがスイッチで、踏み込む深さで、ミシンの針の運針スピードが決まります。
どうしても踏込すぎて、「だーーーーっ」と針が動いてしまいます。
これを一針一針ゆっくり動かすって大変。でも、練習始めたら熱中しちゃいそうです。

ですが、2週間って短いですよね!?
何にも知らないフツーの人が入ってくるんですから、2週間勉強しただけで、職人さんになれるとは思えません。
最後にどれだけ上手になっているかは、もともとの素質がとっても影響するそうです。

生徒さん皆さん楽しそう。
今日はサッカーボールを作ってます。皮でサッカーボールってかっこいいなぁ。

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生徒さんの生徒の年齢層はいろいろだそうです。若い人から年齢の高い人まで。


他にも電気電子機器のコースもあります。
ここは数週間のコースだったかな?

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木工。
ここのコースは1か月って言ってたかな?写真はありませんが、ノミを使って木を削る練習をしていました。
この写真は、過去のJICA隊員が作った机(?)だそうです。

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機械。
こういった部品類を作る技術を教えたりするそうです。
大学のころ、こーゆーの授業でやってたので、懐かしい。

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ただただ、興味深くて楽しい見学でした。

2012年7月10日 (火)

雨季です

6月の終わりころから、アジスアベバでは雨季に突入してます。

一日に数回土砂降りがあります。
土砂降りじゃない時は、かんかんに晴れてるときもあります。

雨の時に外を歩くと、結構濡れてめんどくさそうなので、
基本的に雨が降ってる時は、外を歩かないようにしてました。

でも、今日、雨の中歩いてしまいました。もちろん傘さして。
ミニバスに乗ろうとしたときだったので、カフェに避難するよりは、家に帰りたいなー、と思って。

すると、ズボンのすそは雨で濡れて大変!・・・ではなく、
泥はね+雨でどろどろになって大変!なことに。
長靴が必要なわけだ。
あー、これが雨季なんだな、と実感しました。

今日、ふと台所の流しをみると、錆があるのを発見しました。
流しの排水の部分が、なぜかボルトで留められているんですが、
ボルトの十字の溝に水がたまっていて、そこが錆び始めてました。

乾季なら半日もあれば、そんな水、蒸発してました。
あー、これが雨季なんだな、と実感しました(笑)

2012年7月 8日 (日)

食い逃げされてもバイトは雇うな、は大間違い

今週はとってもイベントの多い週でした。
 水曜日は中間報告会
 木曜日は隊員総会
 金曜日は安全協議会
その他にもこのイベントの合間を縫って学校へ顔を出してました。

今日はその締めくくりイベント。ドミ(隊員連絡所)の掃除です。
ドミに宿泊してる新隊員さん地方隊員はもちろん、首都隊員の集まれる人が集まって掃除しました。

掃除も午前中には終わり、午後はドミでまったりしました。
こんなにまったりしたのは久しぶりな気がします。

ついでに、本もまた数冊借りてきてしまいました。

ドミには先輩隊員やJICA専門家の方が置いてってくれた日本語の本がいっぱいあります。
この大量の本をいつ読んでもいいんだ、と思うと、見てるだけでとても幸せな気分になります。

今日借りた本たちは、掃除の途中に本を本棚にしまっているとき、
「あ、これおもしろそう!あ、これも。借りて帰ろう~♪」
となったやつです(笑)

早速、薄い本を一冊読了。
「『食い逃げされてもバイトは雇うな』なんて大間違い 禁じられた数字」

私は数字にはからっきし弱いです。暗算なんてできません。
食事の割り勘の計算も、○Birrだから、1人当たり○Birrね、と言われ、ん?よくわかんないけど、わかりましたー、と思いつつ払ってます。
論理的思考ってやつも苦手です。いつの間にか言いくるめられて、後から「あれ?」と思います。

この本は、前著の「食い逃げされてもバイトは雇うな」を否定している本です。
このタイトルは衝撃的でしたけど、でも、なんか納得いかない感じがしました(私は前著を読んでないですが)。
しかし、この本では、私が納得いかないと感じた理由を説明してくれてます。
種明かしをみるようで、久々にすっきり感を得ました。

まったりしたり、本を読んだりするって、私にとって、とってもいい充電です。
さて次は「面白南極料理人 笑う食卓」だ~。

2012年7月 7日 (土)

今日はClosing Ceremonyだったんだけど

今日はエチオピア暦で10番目の月の30日、つまり最終日です。
11~13番目の月は雨季休みだからか、この日に1年の締めくくりである、
Closing Ceremonyというのをやるそうです。

内容は、
・優秀な生徒の表彰
・優秀な先生の表彰
・優秀な先生グループの表彰
です。

先生、生徒だけでなく、親御さんたちも来てセレモニーをするとのこと。
日本で言う卒業式のようなものでしょうか?
対象となる生徒はグレード11だけなので、卒業式、でもないかもしれませんが。

副校長からも「来てね」と言われてウキウキです。
他の隊員からは、牛をさばいてその場で料理して食べたり、もう盛り上がって午後までやるよ、とのこと。

へー、どんな感じなんだろ。
楽しみ。
カメラも持って行って、写真撮ろう。

朝8時半から、と言われて5分ほど前に学校に到着しました。
どうせ定刻からは始まらないだろうから、ちょうどいい時間です。

30分くらいお茶を飲みながらラウンジで待ってましたが、始まる気配がありません。
ちょうど副校長がいたので、聞いてみることに。

 先生たちのワークショップが、実は今日あるんだ。ミスで重なっちゃって。
 校長も別の会議で今日は学校にいないし。
 セレモニーはやらない。親御さんたちも来ない。
 成績表カードをホームルームティーチャーから生徒に渡すだけ。

ミスで卒業式(らしきもの)がなくなったりするんだ・・・。
校長がいないなら尚更しかたないね・・・。
楽しみにしてたのに・・・。
朝早く来たのに!!! ←これが一番くやしい。

今日は、先生たちは給料を受け取る日だということで、先生たちも沢山集まってました。
ただ、渡す経理の女性が来るまで、みんな「待ち」でした。
そこで、IT教科の先生たちと、1時間くらいお茶飲んで、しゃべってリラックス。

ITの先生たちと久しぶりに会って話がゆっくりできてよかった。
久しくこんな時間を持ててなかったなー。
やっぱり、無駄話をするだけでもいいから、一緒にいる時間って大切だな、と改めて感じました。

Closing Ceremonyはなくなったけど、今日も私は元気です^^

2012年7月 6日 (金)

約束を守る、ということ

同僚に会う用事がありました。

とある書類をアムハラ語で作ってくれることを1か月ほど前から約束してくれてました。
この書類の書式、内容は、この同僚にしかわからないので他の人には頼めません。

でも、今日は疲れたから、今日は遅くなっちゃったから、とずっと作ってくれないまま、
雨季休みに突入してしまいました。

授業がまだあって、毎日会ってる頃は、まあ来週もあるし、と気にしてなかったんですが、
雨季休みに入って、会う約束をしないと会えない状態になってから焦り始めた私。
(締切も近づいてきたしね)

そこで、

1.先週の水曜日の午後2時半から3時の間ということで、同僚と学校で待ち合わせをしました。

当日の昼に電話をして約束をしたんだから、ちゃんと来るだろう、と学校で待ってました。
でも、3時半になっても同僚は来ませんでした。
電話をしてみると、「雨がすごくて行けなかった」と。
確かに土砂降りでした。うん、確かに。

2.次の週の月曜日に会う約束をしました。

お互い都合が悪く、ちょっと間が空くけれども、翌週月曜日に会う約束をしました。
同僚は別の用事が「early morning」にあるけど、
それが終わったら学校行くから、終わったら電話するから、とのこと。
うーん、いまいち信用できないけど、一応電話を待つことにしました。

午後2時ごろに、いつ用事終わるの?と電話したら「あと1時間くらい。家で待ってて」とのこと。
午後3時半ごろに、終わった!?と電話したら「今日はもう無理」とのこと。
は、早く教えてくれ・・・orz

3.翌日、火曜日のお昼に学校で会う約束をしました。

お昼に会う約束はしたけど、私は、その時間帯に別の用事ができたので、
朝早く学校に行って、同僚に作ってほしいアムハラ語資料の元ネタ英語資料を事務所に置いておくことに。
同僚に直接は会えないけど、それを見ながら同僚はアムハラ語資料を作ってくれるとのこと。

なんだ、こんな方法もあったなら、もっと早くやっとけばよかった。
これでやっと資料がもらえる~!

翌日水曜日の朝、確認の電話を入れました。

「作ってないの。
 やっぱりKと一緒に作ろうと思って。
 その資料を提出する相手の校長が今週はいないんだって。」

校長がいないのは知ってるけど、そんなこと言ってたら、資料作成がどんどん延びるじゃん!
会わなくても作れるんだし!!!

4.金曜日の午後に学校で会う約束をしました。

お昼の12時半ごろに会う約束してるよね、と確認の電話をすると、これからすぐ学校に行って会おう、とのこと。
午後って言うから、2時~4時ころを考えてたのに。お昼も食べずに学校に行きました。

そして、、、
やっと、、、

同僚に会えました!
そして、ものの5分でアムハラ語資料を作ってくれました。
そんな一瞬で終わる作業のために、1週間以上すれ違いを続けたとは・・・(笑)

今日はこのためだけに学校に来たとのこと。
今までは学校に行く用事があってそのついでに、と会う約束をしてたんだけど、今日はこのためだけ、と。

理由を聞くと、
 ずっとこれまで会う約束をして、何度も会えなかった。
 でも「アムハラ語資料を作ってあげる」という約束を守らなきゃいけないから来た。
と。

そうなんだ。

約束を守る気が全くない思ってない、と勝手に思い込んでました。

これまでの同僚の行動は
・会う時間を事前に細かく決めない
・翌日~数日先のことしか約束しない
・会う約束を守れなくなった時点でも連絡をくれない。
これは私の目には、約束を守る気が全くない、と映っていました。

だから、しつこいと思われようとも、電話をかけまくって、何度でも会う約束をしてました。

でも、同僚には同僚なりの「約束を守る」という考え方があるんだな、と思いました。

自分の物差しで人を判断しちゃいけないな、
そして、同僚が約束を守ろうとしてくれたことがとってもうれしい、と感じた出来事でした。

でも、まだ、校長への提出!という難関が。
校長にはいつ会えるんだ!?

2012年7月 5日 (木)

隊員総会

エチオピアに来て2回目の隊員総会がありました。

今回は、運営側にちょっと噛んでたので、
朝8時に開場に集合して、準備して、9時から18時過ぎまで総会実施。

前回よりもっとよい会にしたいと、議長さんがものすごく準備してました。
やっぱり長い総会だったけど、いろんな人といろいろ話ができてよかった。

みんな熱い思いを持っていることがわかったり、
こういう活動方向もあるのか、と確認できたり、有意義な会でした。

ただ、自分の不手際が一因で、事前に必要な情報が行きわたってなかったのが
反省点です。改善、カイゼン。

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