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2012年3月28日 (水)

赴任1か月+仕事の仕方について思うこと

赴任したのが2月27日。1か月経ちました。
振り返ってみれば、最初の1~2週間は長く感じましたが、後半はあっと言う間でした。

やはり、何も課された仕事がなく、どういう状態なのかもわからずに1日過ごす、
というのはとっても長く感じるものでした。
自分なりの仕事のやり方のサイクルができてくると、、、早かったなぁ。

というわけで、ここ1か月、赴任先の学校で過ごして思う、
「この学校での先生という仕事」ということについて感じたことを書いてみます。
最近長文を書いてなかったためか、超・長文です。ご注意くださいませ。

さて、実際に働いてみる前の「途上国での仕事の仕方」のイメージは、どうだったかというと・・・

1.指定時間から1~2時間遅れて出勤し(時間にルーズ)、
2.特に何をするわけでもなく職場にいて、
3.午後4時くらいには「よし、家に帰ろう!」と言って帰ってしまう、

という感じでした。
エチオピアだけでなく、いろんな国の先輩隊員からいろいろ話聞いて、そんなイメージが出来上がってました。

実際働いてみて、どういうイメージになったかというと、、、、ちょっと、いや、大分変わりました。

でも、どう変わったか、どう感じてるか、というのを実際に言葉にしようとすると、とっっっっっっっても難しいですね。
でも、せっかくエチオピアに来て、住んで、現地の人と同じ仕事をしてるので、この印象を言葉にして残したい!

というわけでtryしてみました。
伝わりきらないところがあるとは思いますが、予めご容赦ください(笑)

まず、どうイメージが変わったかと言うと・・・

1.時間にルーズ。どいういう風にかと言うと、授業は42分間だけども10分遅れて開始は当たり前。
  先生も生徒も授業開始のサイレンが鳴ってから移動開始です。サイレンまではお茶でも飲んでましょう。
  さすがに1時間遅れってのはないですね。たまに来ない先生いますけど。。。

2.指定された授業時間には、教室に行って授業をします。学校側も監視してるし(本当に人が行ってチェックしたりしてます)。
  でも、それ以外の時間に「やらなきゃいけないこと」は何もない。
  テストの採点さえすれば、それ以外の時間何をしてても何も言われません。
  パソコンの修理も授業の準備も「やらなきゃいけないこと」じゃないのです。

3.最後の授業が午後2時40分には終わるので、それが終わったらITの先生はほとんどの人が帰宅。
  イメージしてた4時より全然早いです(笑)

という感じです。

そして、ここからは(ここまでもそうですが)、自分が経験した範囲からの非常に個人的な印象を説明してみました。

<時間にルーズということについて>

社会全体にきっちり時間を守ろうという感じがないように思います。だから、時間を正確に守るためのインフラも整ってないんだと思います。

時間を正確に守れるために必要だと私が思ってるインフラです。主に首都圏での経験です。
・時刻表通りに動く電車。移動時間が、ほぼ正確に見積もれる。
・電気も水も24時間必ずある。食事の支度、洗濯をこの時間にやろう、と思ったけど水が出なくてできない、なんてことはない。計画的に生活できる。
・健康と安全が確保されている。仕事に行けない程の病気には滅多にならないし、何か事件があって仕事に行けないなんてことは滅多にない。
・仕事で日常的に使うもの(ペンとかノートとかパソコン、ホワイトボード、マーカー)が壊れてたりないなんてことは滅多にない。
 なくても必要であれば注文すればすぐ届く。だから、必ず使える前提で仕事の計画を立てて、大抵は実行できる。
・その結果、みんなが時間を守れる前提で仕事を計画したり、1日に何件も人と会う約束を詰め込める。
 →時間を守らないと、他の人の計画に影響が出て迷惑がかかる、と、さらに時間を守る意識が強まる。

こちらでは、時間を守るためのインフラよりも道路だとか上下水道だとか、もっと基本的なインフラの整備が大事、なんでしょうね。
思えば、私も、それに合わせて生活の仕方がちょっと変わってきました。

・絶対に遅刻できないときは、いつもより30分~1時間ほど早めに移動を開始します(これは日本でも同じか)。
・日本では洗濯は1週間に1回全自動洗濯機でしたが、こちらでは、数日おきに、家に帰ってきて水が出てるのを確認したら、洗濯します。
 明日、さらに言うと1時間後に水が出る保証はないですから(笑)。
・食事前には必ず手を洗います。そして、手を洗えない環境でも大丈夫なように、必ずウェットティッシュも持ち歩いています。
 お腹壊したら、それだけでいろんなことができなくなるので。それでも壊しちゃったらしょうがないですね。
・夜7時過ぎたら暗くなるので、基本的には一人では出歩きません。夜は家にいることが多いですね。
 →そんなわけで、フレキシブルにいろんなことにその場その場で対応できるように、1日にやるべきことを詰め込まなくなりました。
  時間を事前に指定して待ち合わせをするよりも「出る時に電話します。ダメだったらごめんなさい」という曖昧な約束も多くなりました。

それにしても、、、と思います。
このインフラのままでも何とか時間を守ろうかな、という姿勢を見せてもいいんじゃないかと思うのです。
(誰に対して言ってるんだ?)

・学校の時間割は、1時限目と2限目の間に休憩時間がないなど、移動時間全く考慮なし。
・学校の教室にも校庭にも時計がない。これって発見した時は衝撃だった。どうやって時間守れっての。
 時計置いても時刻合わせが難しいし、壊れたら壊れっぱなしになるんだろうんだ・・・。
・移動については、ミニバスは、定員いっぱいまで客が集まらないと出発しないし、客を乗せてそのまま給油に行っちゃったりするし。
 これには衝撃でした。客もそれでも怒らない。

時間を守りたい人は、インフラに頼らず個人的な自衛策が必要です。お金がかかります。

・公共交通機関ではなく、自家用車を持つ。自分の好きな時間に出発できるし、最短ルートで行けるので短時間で目的地へ行けます。
・正確な時計を自分で持つ。
・水はタンクに貯めて断水に備え、電気は自家発電機を常備。いつでも食事の準備、洗濯ができる。
・モノが壊れたらちゃんと修理。これでいつでも必要なモノが使える状態を保てる。

<仕事(特に、学校の先生)に対する考え方について>

仕事(やらなきゃいけないこと)として定義されたこと(授業中に生徒に教えることとテストの準備&採点)以外は、
基本的には「やりたければやってもいいけど、やらなくてもいいこと」という意識のように思います。
それがいいとか悪いとかではなく、彼らにとって仕事とはそういうものだ、ということです。

誤解を恐れずに言うと、
・先生側は、相当準備しなくても教える内容はちゃんとわかってる。それを指定時間に来て生徒に伝えるだけ。
・学校側は、教育の質を高める以前に、先生の頭数をそろえて、指定時間にちゃんと授業してるか管理するので精一杯。
という感じを受けます。(実際は先生として認定するため?の研修とかやってますけど)

具体例があるというよりは、抽象的な印象です。
なんか個人的な印象で申し訳ないですが。

・授業開始時刻過ぎてからやってきて、授業をやって、授業が終わったら、「じゃっ!」と帰っていく先生。
・先生は給料安いし、生徒はやる気がなくて、この仕事嫌だ、と言ってる先生。
・学校のことそっちのけで、今通ってる大学(修士を取得したいんですね)の話を嬉々としてする先生。
・自分の受け持ち授業以外の空き時間はカフェでお茶飲んでリラックスしてる先生。
・先生1年目なのに「生徒に教えるのは簡単だよ」と言う先生。
・次の仕事(もちろん先生じゃない仕事)が見つかれば、1か月しかその学校にいなくても辞めてしまう先生。

そういう先生たちを見てると、彼らにとって仕事として「やらなきゃいけないこと」が自分の想像よりも遥かに少なく、
その結果、仕事の難易度が彼らにとっては高くないんだなぁ、と思ってしまうのです。

しかも、仕事以外の時間にしかるべき努力とお金をかければ、簡単に(ではないかもしれませんが)給料の高い仕事へ移れるので、
さらに今の仕事の質を高めようというモチベーションはないのかな、と思います。

こちらでは、大学の学位や修士を、数多く持っていれば持っているほど、お給料のいい仕事に就けます。
いい仕事の需要はそれなりにあるけれども、供給が少なく、学位2つ以上や修士をとれば、結構すぐいい仕事に就けるのかな、と想像します。
そのため、先生業は適当にこなして、学位を増やしたり修士を取得することに集中するのかな、と思います。
全ては、今の仕事のためではなく次の仕事のためです。

日本の仕事の仕方とは全く違うなぁ、とつい比較してしまいます。
学校の先生ではなかったので、会社員との比較になっちゃいますけど。

日本では、新卒で一度就職してしまうと、転職は容易ではありません(今は状況が違うのかもしれませんがw)。
時間通りに来て言われた通りのことをやるだけでなく、仕事の質に対する要求に応えなければいけません。
質って定量化するのが難しいので「これさえやればOK!」という明確な基準はありません。
そのためには、超過勤務も必要な時も多々ありますし、勤務時間外での自己研さんも必要です。
個人的には、勤務時間外であろうとも、自己研さんで新しいことを知るのは、楽しいので好きです(笑)
次の仕事のためではなく、今の仕事のために時間を使います。

どちらがいい、というわけではないですけども。

もちろん、うちの学校でも必要最低限のことしかやってない先生ばかりではありません。
・授業の30分前には来て、パソコンの掃除をする先生もいます。
・授業の準備のために1週間に1回は、2時間ほど自宅で準備する、という先生もいます。
・自分のラボで、動かないパソコンがあれば、その修理のためにソフトや部品を買いに行く先生もいます。
・生徒に授業中に参照してもらうためのプリントを作ってる先生もいます。
・教師1年目の時には、授業の終わりに生徒に感想を聞いて、それを元に改善をしていった、という先生もいます。
・自分の授業が終わったら、きれーいにホワイトボードを消す先生もいます。

逆にそういう先生方を見ていると、すごいなぁと感心してしまうのです。
学校側から求められてるから、ではなく、生徒のためになる授業をしたいからなんだろうな、だと思うからです。

☆☆☆

こちらに来る前に、仕事で、日本人以外の人と仕事をする機会が何度かありました。
そのときに、日本人とは働き方が違う、でもなぜなんだろう?と、強く疑問に思っていました。

「文化の違い」とか「お国柄」という一言で片付けられるものかもしれないんですが、それでは何となく釈然としませんでした。
そういう思いもあり、先生方の働き方を観察したり話を聞いたり、自分で自分の感じ方を見つめてみた1か月でした。

まだまだ、個人的には掘り下げて行きたいテーマです。

でも、それだけではいけません。
この1か月、早かったです。
やばいです。この調子で3か月、6か月、1年と経っていくのでしょうか???

当初の目標はなんだったっけ。
(ブログを読みかえしてみる・・・)

 ~ブログ書き始めたころ@日本2011/12/31~
 PCを使ってすごい商売をしたりすごいソフトを作れるようにするには、
 少数精鋭や英才教育も大事だけど、
 PCを使える人口を増やす、という裾野を広げることも大事だと思っています。

 自分は、学校または他の場所で、
 PCを使える人口の裾野を広げる活動の一旦を担いたいと思っています。

 ~赴任二週目のころ2012/3/9~
 もうちょっと情報をまとめておけば、効率よく仕事できるんじゃなかろうか、とも思いました。
 でも、まとめる文化がないので「まとめようよ」と言っても難しそうです。
 パソコンを教える先生たちなのに、電子ファイルでまとめようという動きすら見られない。

 「どの課題に対して何をすれば“この学校で”一番効果的か」
 また、気長な気持ちで、どの課題に対してどんなことをやればよいか、探っていきたいと思います。

そうか「課題」か。

でも、この頃、自分のやるべきお仕事もちゃんと確保できたし、学校に大分慣れてきちゃって(笑)、
目の前の「自分の担当ラボの動くパソコンの数を増やす!」という課題しか頭にないなぁ。

その線で行くと、、、
生徒一人当たりがパソコンを触れる時間を増やしたいなぁ。学校でしか触る機会がないのであれば尚のこと。
そのためには、パソコンの数が増やせればそれがいいし、故障してて使えない、ってのも減らしたい。
大きな問題が起こってから修理!ではなく、普段から定期チェックもやりたい。
授業で教える内容に沿ってパソコンを準備する、というのもやりたい。
何より、それを同僚と一緒にできたら素敵だな、と思うのです。

これが、「“この学校にとっての”効果的な課題」なのかは、おいおい探って行きたいと思います(笑)

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